2013/06/19

第6回テックヒルズ Let’s study Jenkins ~さまざまなケーススタディ~

2013/06/18に 六本木ヒルズ 49F アカデミーヒルズで行われた
「第6回テックヒルズ Let’s study Jenkins ~さまざまなケーススタディ~」に参加して来ました


詳細)

テックヒルズ|オフィシャルサイト | プログラム&プレゼンター http://www.techhills.net/#!-program/ceec

700人を超える参加者で、テストへの開発現場の関心の高さが伺えるイベントでした

セッションは、タワーホールとスカイスタジオと2会場で 行われましたが
私は タワーホールのセッションのみ参加しました(単に移動がめんどくさかった(  ° ω ° ;  )

いろいろな 会社の方の導入ケースや、対策等のお話が聞けて、とても参考になった意義のあるセッションでした

以下は、個人的メモです
青文字は、わたくし追加の参考リンクです


「Aiming における Jenkins 活用事例(仮)」
株式会社Aiming / 黒木 慎介

増えていくテストで 自動でまわすためにおこなったこと
→ 黒木さん:railsエンジニア

テストの実行頻度と戦ったお話

・プロジェクト概要
RoR+coffeeScript+backbone.js+α

・テストツール
RoR:Rspec(ci_reporter→結果をXMLで出せる
js:Jasmine

参考)
Javascriptテストフレームワーク Jasmineを試す | nacika http://nacika.com/entry/2013/01/03/055820/

・増えるテスト件数
テスト、最初は5分、10分で終わってた・・・
プロジェクトが進むにつれて、テスト7000件越え・・・
全件実行が難しい

・対策
分割して並行に実行
スレーブを 2台から6台に

●テストをカテゴリ別に分類する
→ラベル付
ジョブの設定画面でラベル式・・・ プロジェクトとカテゴリーを実行する みたいに設定できる

→join plugin(プラグイン)
実行に条件が付けられる
AとBが うまく行ったら Cを実行するみたいな

→build Pipeline(プラグイン)
実行を視覚化

●実行頻度との戦い
Gerrit Trigger Plugin
→変更箇所 すべてにはしらせるので 数が多いと問題
→無駄なテスト実行は減らしたい
     変更されたものの、元ソースまではテストしたくない・・・など

・Jenkins心構え
Jenkinsがやってくれるのは自動化だけ
Pluginのドキュメントをちゃんと読むこと
→ Plugin wiki
→ それでもわからんとき・・ コードも読む インフォメーションからソースのrepositoryへ飛べる

★Jenkins運用の流れ参考
・ビルド
・テスト実行
・デプロイ
・サーバ再起動
・データチェック

Aimingさんのところでは、エラーのアラートはスカイプ、メールで飛んでくる( ・∀・)イイ!!

黒木さんの発表スライド:
進行中の開発プロジェクトで増えていくテストを自動で回し続けるために行ったいくつかのこと // Speaker Deck
https://speakerdeck.com/skuroki/jin-xing-zhong-falsekai-fa-puroziekutodezeng-eteikutesutowozi-dong-dehui-sisok-kerutamenixing-tutaikutukafalsekoto

その他参考)
Jenkins Gerrit Trigger Plugin の使い方 | Aiming 開発者ブログ http://developer.aiming-inc.com/ci/jenkins-gerrit-trigger-plugin-usage/





「検索基盤開発の為の統合テスト環境の自動化」
楽天株式会社 / 荻野 恒太郎

・コンポーネントの結合
→ =仮説の検証
・結合テストの自動化

【4つの課題】
複雑さ
     単体:コンポーネント単位でテスト
     結合:単体レベルでは行えないようなテスト
コスト
     結合テストのためのフレームワーク開発をした
実行時間
     テストを、細分化する
     ちっちゃいテストをして、通ったものだけ 結合テストへ進める
結果の再現性
     毎回テストごとに、環境のクリーンアップ・インストール・データの投入をしている
          >毎回 環境を同じにする

          >結果を保証する


使用プラグイン
Priority Sorter Plugin
→ テストの実行優先度を変えることができる

テスト自動化のメリット
>開発の早い段階から、結合レベルのバグを 発見することができる
>開発の最後の方は、より 密度の高いバグ対応に専念できる(序盤の方で、軽度のバグ対応がすんでしまうので)
>要件・仕様変更に 柔軟に対応できる

楽天さんでは、コミット前テストにパスしたものだけ コミットする仕組みを採用している。これはいいなと思った。



「CROOZにおけるJenkins活用事例(仮)」
クルーズ株式会社 / 鈴木 優一

日々の開発の中での、保守・運用 問題解決法のはなし

・コーディングスタイルの共通化は むずかしい
>どうしたって、 属人化が起こる

・ルール違反や オペミスを起こしそうな コード・設定を プログラマにフィードバックする仕組みが必要
>機械にやらせる=Jenkins

・Jenkinsの決め手
構築が容易
プラグインの充実
ジョブ管理ツールとしても使える
     >リモートシェルとしても使える
テスト対象の実装言語は なんでもOK
ドキュメント豊富

・事例
規約チェックの自動化
>使用しているプラグインなど
     PHP Code Sniffer(イクリプスにも プラグインある PDT)
     VenusBase(びーなすべーす)・・・クルーズさん独自の定義ファイル

参考)
{Jenkins x CakePHP2 (3/6)} Jenkins からコーディング規約をチェックする / マスタカの ChangeLog メモ http://masutaka.net/chalow/2011-12-30-3.html

PHP_CodeSniffer+ Eclipse + PHP Code Formatter Pluginでコーディング規約を守ったコーディング - PPl@ce http://pplace.jp/2011/05/73/


・GitList(PHP)
→ PHP製 Git ブラウザ
madroom project: PHP製のGitビュアー、"GitList 0.3"をちょっと直して使ってみた http://madroom-project.blogspot.jp/2013/01/phpgitgitlist-03.html

・運用の流れ
Eclipseで、コード規約チェック(PHP_CodeSniffer)を使用した開発を徹底。
その後、Jenkinsでさらに、規約チェックの他、問題になりそうなコードをチェック
アラートは開発者へフィードバック・・・というながれ。

・将来的に(・・・いろいろあった中で)
>修正箇所の、自動チケット化
↑これはいいかも

鈴木さんの発表スライド:
Croozにおけるjenkins活用事例20130618



「ぼくとJenkinsおじさんとの300日戦争(仮)」
株式会社ミクシィ / 五嶋 壮晃

・テスト高速化への取り組み
採用してるオプション
     Prove
     TAP

並列実行の問題と fixture

モジュール読み込み時間短縮
     forkprove

fixtureで 生成したDBをキャッシュする 

・・・などなど
↑色々模索中らしいです、が・・・


結局 今んとこの解決方法は 力技!!!w(テストのサーバを48台に・・・・)

ジェンキンスの問題
A(先行)とB(後行)のテストがあった時
Bが 先に実行終わっても、先に走ってるAの実行が続いてるので待たされる(らしい

おまけ)
mixiさんちの 1分ライブ宣伝ありました
>deploy gate フリープランあるよ
DeployGate - 開発中のアプリの配布を、びっくりするぐらい簡単に https://deploygate.com/

なんとmixiがAndroidアプリのテストサービスをリリース、iOSテストツールにも期待したい - apptoi | apptoi http://apptoi.com/archives/7743




「piggとJenkinsと私(仮)」
株式会社サイバーエージェント / 丸山 隆司

【ケーススタディ】
・コードの品質管理
・バッチ制御
・オペレーションの自動化
 
・コードの品質管理
~バグの発生を抑える

CI環境の整備 ・・・基本的なこと
その警告ほんとうに必要??・・・
     一部のコードは解析対象から外す
     >DTO(getter/setterのみ)やテストコード
     >コンストラクタでの フィールドの初期化
     >javadoc

・バッチ制御
~責務の分離と可視化

57本のバッチが動いてる(2013年6月現在)
     不要データ削除
     ログの収集

【問題】
新旧バッチサーバ混在
ジョブの実行もバラバラ(クーロンだったり SpringBatchだったり)
     ↓
Jenkinsで対応 >Jenkinsからバッチをキックする
・スケジューリング
・実行記録の保持

・RemoteAPIを利用した Jenkinsそのものの監視(これはちょっと興味深い)
> キューイングされているジョブがないか?
> 同一ジョブの多重実行がないか??

今後の問題
Jenkinsの 権限の話
> 現状は 誰でもジョブが実行できる問題

・オペレーションの自動化
~同じ過ちは繰り返させない

本番リリースミスなどの、起こしてはならない 自体への対処



Jenkinsで サーバのモニタリング
・リソースの差分チェック
     サーバ間のソースの差異をチェック
     本番/待機系間のソースの差分をチェック
・リマインダ機能

今後の展望・・・・
シェルをゴリゴリ書けば、色々できるらしい・・・
>稼動系の切り替えとか
>デプロイ・リリースとか

最後に・・・
Jenkins・・・
途中から入れるのはめんどい・・・・「はじめから入れようぜ!!!」

丸山さんの発表スライド:
アメーバピグとJenkinsと私 - SSSSLIDE http://sssslide.com/www.slideshare.net/tksmaru/jenkins-for-sharing



__以上__

↓以下は 今回の頂きものです